【事案】

 交差点で赤信号により停車中、後方よりノーブレーキで追突された事故。事故直後より、首・背中の痛みと右上肢のシビレが発現。

【問題点】

 保険会社から突然打ち切りにあい、それまで通院していた病院に、健康保険を使い通院を継続したい旨伝えるも、健保での通院を拒否される。仕方なく別の病院を探すも、同じく健康保険での通院は出来ないと、2つの病院から断られる。
 やっとの思いで探し出した3つ目の病院で何とか健保治療を了承してもらい、治療を再開する。数か月通院したあと、後遺障害診断書作成へ。

 事前認定で申請するも、結果は非該当。何とかならないかとの事でご相談に見える。

 資料一式検討した結果、後遺障害診断書の記載内容は全く問題なし。というより、かなり詳細に書かれており、完璧!

 それ以外の部分に問題がありそう。考えらるのは、仕方がないとはいえ、転院を繰り返したこと等の通院状況や、治療経過が引っ掛かっているのだと思われた。

【立証ポイント】

 各病院に症状の一貫性があるとの診断書作成をお願いし、転院を繰り返した経緯を丁寧に異議申立書で説明して申請。異議申立が通り、何とか頚部挫傷、背部挫傷で併合14級9号が認定される。