【事案】
二輪車で走行中、交差点で対抗右折車と衝突。脛骨近位端骨折(プラトー骨折)となる。
【問題点】
リハビリの成果で膝関節・屈曲は100°まで回復。患側(けがをした膝)=100°と健側(けがをしていない方の膝)=130°の比較では12級7号ギリギリの数値である。丁寧にROM計測する必要がある。
さらに骨折部の癒合状態は良好である。3D・CTの立体画像を観ても関節面の不正は見当たらない。この状態での可動域制限にはやや不安が残る。
【立証ポイント】
膝の靭帯と半月板の精査すべく、MRI検査を追加した。読影の結果、前十字靭帯の損傷が判明、診断名に加わった。半月板は無事だった。
症状固定日には膝関節の計測に立会。うつ伏せでの計測を依頼し、100°の数値を確認した。
本件はプラトー骨折対応の基本と言うべき作業である。
(平成25年4月)